2026/01/18 09:00

ネーブルやレモンなどの柑橘のジャムを作るとき、

「皮の苦味が強い」「香りをうまく生かせない」

と感じたことはありませんか?

瀬戸内で柑橘を育てていると、品種ごとに皮の香りや苦味の“クセ”がまったく違うことに気づきます。

そのうえで、加工所や農家の間で昔から共通して伝わっているのが、


✔ ジャムの仕上がりは

“外皮をたっぷりの水で煮る” ことで決まる


ということ。

なぜこれだけで美味しさが大きく変わるのか?

瀬戸内の柑橘のプロが、その理由をわかりやすくお伝えします。

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1. 柑橘の皮の苦味は、水に溶けやすい成分が多いから


柑橘の皮には、植物が自衛のために持つ苦味成分があります。

  • フラバノン系(みかん系の苦味)

  • リモノイド(ワタ部分の苦味)

  • 品種ごとの渋み

これらは 水に溶けやすい性質 を持っています。

つまり、

たっぷりの水でゆっくり煮るだけで、苦味が自然と抜けていく

というわけです。




2. 少ない水で煮ると“苦味が濃縮されて戻ってしまう”


皮を少ない水で煮ると、

  • 溶けた苦味が煮汁に濃く集まる

  • その濃い煮汁の中で皮がグツグツ煮込まれる

結果的に、

皮が苦味を吸い直してしまう状態になります。

これは生産者側から見ても、

「もったいない仕上がり」になりやすいポイント。



3. たっぷりの水で煮ると、香りは残って苦味だけ抜ける


柑橘の香りは、

  • リモネン

  • シトラール

    といった“精油成分”が中心で、

    これらは水に溶けにくいため、下ゆでしても香りはしっかり残ります。

つまり…


香りの良い部分 → 皮の中に残る

苦味だけ → 水に溶けて外に逃げる



これこそが、生産者や加工所が「たっぷりの水」をすすめる最大の理由です。




4. 品種ごとに皮の特徴が違うから、

茹でる回数も変わります


瀬戸内の柑橘を扱う中で感じるのは、

品種で皮の個性が全く違うということ。

品種皮の厚さ苦味香り下ゆでの目安
温州みかん薄い弱い優しい1回でOK
はれひめ弱いオレンジ香が強い1回
ネーブル厚い中〜強芳香が強い2〜3回
レモン厚い強い皮の香りが非常に強い2〜3回
甘夏・はっさく厚い強い爽やかな強香3回以上


瀬戸内の柑橘は香りが豊かなので、

苦味だけを上手に抜いてあげると、

驚くほど風味が前に出ます。




5. 農家・加工所で一般的に行われる“皮の下処理手順”



【基本の下処理】

① 外皮を薄くむく

香りの層をしっかり生かす。

② たっぷりの水で15〜20分煮る

皮が泳ぐくらいの水量が理想。

③ 茹でこぼす

煮汁は苦味成分が溶けているため再利用しない。

④ 苦味の強い品種は2〜3回繰り返す

ネーブル・甘夏・レモンなどは複数回が基本。


6. ジャム作りに向いている

“瀬戸内柑橘”を選ぶと香りが段違い


瀬戸内は日照が長く、海風のミネラルによって、

皮の香りがとても強い柑橘が育ちます。

ジャムに向くのは以下の品種:

  • ネーブルオレンジ(香り極強/皮厚め)

  • レモン(皮の香りがダントツ)

  • 甘夏(皮の爽やかさがジャム向き)

  • はれひめ(みかん×オレンジの香りで扱いやすい)

瀬戸内産は、香りの立ち方が本当に違います。


皮の香りが命のジャムにこそ、

産地のよさがはっきり出る加工品種です。



7. 新鮮な柑橘ほど、ジャムが香り高く仕上がる理由


柑橘の香りは、収穫後から少しずつ弱くなっていきます。

特に皮は、乾燥や酸化に弱い部分。


だからこそ──

  • 収穫後できるだけ早く使う

  • 皮の鮮度が高いものを選ぶ

これだけで、仕上がりの香りがまったく違います。

生産者としては、

「いい柑橘で作るジャムは、それだけで別物」

と伝えたいところです。




8. ジャムに使う柑橘を買うなら、産地直送がおすすめ


市販の柑橘は流通段階で時間が経っていることが多く、

皮の香りが少し落ちている場合があります。

ジャムのように皮ごと使う場合ほど、産地直送が有利です。



🌿 瀬戸内の新鮮な柑橘はこちら(産地直送)

👉https://warasibefarm.thebase.in/

  • ネーブル

  • レモン

  • はれひめ

  • 甘夏(時期により)

など、ジャム向きの品種も旬にあわせて入荷します。


🍊 業務用・加工用のまとめ買いも対応しています

飲食店・菓子店・加工所の方向けに、


規格外品や皮向けの柑橘もご用意できます。

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まとめ|皮の香りを最大限に生かすなら

「たっぷりの水で煮る」が最善


✔ 柑橘の皮の苦味は水に溶けやすい

✔ たっぷりの水で煮るほど苦味は抜け、香りは残る

✔ 品種によって下ゆで回数を変えると失敗しない

✔ 新鮮な柑橘ほどジャムの香りが段違い

✔ 皮ごと使うなら産地直送がベスト

瀬戸内の柑橘は“香りの質”がとても豊かなので、

ジャムの仕上がりがひと味もふた味も変わります。